58人が本棚に入れています
本棚に追加
幼い頃には、男の子ならば誰しも勇者に憧れたりするだろう。
異世界で活躍する自分
モンスターを倒す自分
そんな幻想的な夢くらい見る。
しかし
自分は、幼い頃から淡白だったらしく。
現実的で
皆が、勇者ごっこ等に夢中になってる中で一人
サラリーマンごっこにハマっていたらしい。
それはそれで、変な子だろうが
俺は、念願叶ってサラリーマンになれたのだ。
それがどうした事か
これは…
「ハルキ?
ソレの肉は、なかなか美味しいのだぞ
食べろ」
そう言われるものの…
血抜きもされていない、血まみれな、得たいの知れない肉片
一応
火は、通してくれた様ではあるが…
目の前の男は、生で食べている。
「コウ…あの…肉だけじゃちょと
栄養が足りなくないですか?
こうもっと野菜的な
そう、俺、ベジタリアンなんですよ!」
慌てて誤魔化すが、顔が引き吊ってしまう。
コウと、名前を付けたその男
人の様にも見えるが、おそらく人ではない。
容姿も去ることながら
魔法の様な物が使えるし
足が異常に早かった。
しかも
辿り着いたは、お城の様な大きな建物
ここに一人で住んでいるらしかった。
最初のコメントを投稿しよう!