58人が本棚に入れています
本棚に追加
「この私に抱かれて拒むとは、我が儘な奴め
それに貴様、いつになったら食事が終わるのだ?
これでは、風呂にも入れぬぞ?」
ムッとした様に言うコウ
「ごめんなさいコウ、拒んだつもりはないのです。
ただ人見知りする方で
それに良く噛まないと体に悪いのですよ。
人間は…」
春樹は、これ以上コウの機嫌を損ねては、不味いと思い
意を決して、グロテスクな肉片を口に運んだ。
少し噛み、千切る。
不味くはないが…
噛みきれない。
うぐうぐして、顎が疲れる。
思わず涙目になってしまっていた。
「どうした?
噛みきれぬのか?
本当に世話が焼けるなハルキは」
コウは、綺麗に笑うと
イキなり春樹の頭を掴み、己の唇を春樹のソレに押し付けた。
「んん!?
んっんん…」
驚く春樹
何?
熱い…
コウの唇が
俺
コウに…
「んあっ…んん」
ニュルリと、コウの長い舌が春樹の舌を絡めとる。
「あっ、ふっんん!!」
更に驚いた春樹は、コウを引き離そうと、胸板を押し返す。
しかし
コウの体は、ビクともしない
。
何で
コウ
俺の口の中
俺の舌
俺、コウに食べられる?
「んんっ…」
そして、何かやわらい物が口の中に押し入って来た。
最初のコメントを投稿しよう!