違う個体

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「この私に抱かれて拒むとは、我が儘な奴め それに貴様、いつになったら食事が終わるのだ? これでは、風呂にも入れぬぞ?」 ムッとした様に言うコウ 「ごめんなさいコウ、拒んだつもりはないのです。 ただ人見知りする方で それに良く噛まないと体に悪いのですよ。 人間は…」 春樹は、これ以上コウの機嫌を損ねては、不味いと思い 意を決して、グロテスクな肉片を口に運んだ。 少し噛み、千切る。 不味くはないが… 噛みきれない。 うぐうぐして、顎が疲れる。 思わず涙目になってしまっていた。 「どうした? 噛みきれぬのか? 本当に世話が焼けるなハルキは」 コウは、綺麗に笑うと イキなり春樹の頭を掴み、己の唇を春樹のソレに押し付けた。 「んん!? んっんん…」 驚く春樹 何? 熱い… コウの唇が 俺 コウに… 「んあっ…んん」 ニュルリと、コウの長い舌が春樹の舌を絡めとる。 「あっ、ふっんん!!」 更に驚いた春樹は、コウを引き離そうと、胸板を押し返す。 しかし コウの体は、ビクともしない 。 何で コウ 俺の口の中 俺の舌 俺、コウに食べられる? 「んんっ…」 そして、何かやわらい物が口の中に押し入って来た。
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