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目が覚めて一番最初に飛び込んで来たのは、綺麗な青空だった。
ううん~と、腕を上げ
背伸びをする。
彼の名前は、大宮春樹
会社員だ。
先日、係長への昇進を決めたばかりである。
これと言って可もなく、不可もなく
何でも普通にこなす男だ。
その容姿も可もなく、不可もなく
普通
歳は、28になったが
嫁の『よ』の字もなかった。
が、まだ大丈夫だろうと
本人は、たいして気にもしていなかった。
女経験も無い訳でもなく
人並みだろう。
春樹は、反射的に肩に手をやった。
何だか酷くて痛い。
眉を寄せる。
どうやら自分は、外で寝てしまっていたらしい
しかも土の上でだ。
痛いのは、当たり前である。
それにしても
ここは、何処だろう?
辺りを見渡す春樹。
特に記憶の有る場所では、無い
困ったなぁ
春樹は、頭をかいた。
昨夜の記憶を辿る。
昨日は、確か
仕事帰りに同僚と呑みに行って
それから…
それからどうしたっけ?
覚えてない
そんなに呑んだつもりは、無かったのだが…
春樹は、どうやら泥酔し
地べたで寝てしまっていた様だった。
いつまでも、こんな所に座ってる訳にもいかず
取り合えず立ち上がる。
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