訪問者 #2

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コウは、俺の為に飯の調達に行ったと思われる。 コウは、俺の為に色々な事をしてくれる。 しかし 俺は、コウに何もしてやれない… 俺もコウの為に何かしたいなぁ 春樹は、そんな事を考え 溜め息を吐いた。 俺が出来る事と言えば、掃除くらいか。 春樹はそう思うと、何かの布でもないかと捜し始めた。 そう言えば、地下は貯蔵庫になっているって言ってたっけ そこに行けば、何か有るかも そう思った時 ガタン! 何処からから物音が聞こえ、振り替える。 「コウ?」 帰って来た? そう思い、玄関に目線をやる。 しかし コウの存在は、確認出来なかった。 おかしいなぁ 首を傾げ、再び地下室の扉に目を戻した時 「へー、アンタが王のお気に入りの人間?」 そう、耳元で囁かれ ビックリして振り替える。 さっきまでは、誰も居なかったのに… そこには、見ず知らずの人が… 人?だろうか 何だか髪はコウと違い、短髪だが 真っ赤だし 目は、金色に光っている。 オマケに何かちょと浮いてる? 「ウギヤャャー!!出た!!」 春樹は、驚いて腰を抜かしてしまった。 浮いてるって事は、幽霊?
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