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きっと
あっと言う間に、追い付かれてしまうだろう。
コウは、何故か身震いした。
何故
私は、ハルキを怖れているのだ…
アレは、私と共に居てくれると言ったではないか。
それでも…
やはり、何処と無く
コウは、不安で仕方なかった。
『心配』『不安』『愛しい』
春樹に出会ってからと言うもの
コウの心は、今まで感じた事の無いもので埋め尽くされている。
だから混乱してしまっているのだ。
コウは、そう決めつけて
後ろの春樹を確め、家路を急いだ。
食事は、毎回春樹が料理する様になっていた。
包丁や、鍋等を自分で造り
活用している。
それも、コウを寂しくさせる一因で
春樹が作る料理は、美味しいが
自分用とコウ用に綺麗に作り分けているのだ。
最近では、肉も一人で食べている。
スキンシップが取れない
風呂も最近では、一人で入る様になってしまった。
何だか知らぬ間に、風呂を温度調節できる様に改造されてしまっていたのだ。
もしかして、避けられているのではないか?
と、コウに思わせるほど
春樹には、全く隙が無い。
「あの…ハルキ?
たまには一緒に…」
「あ、コウ
俺、やる事が有るんで
風呂なら先に入って下さいね」
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