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訓練 #2
「俺、コウの発情期が来るまでに頑張って鍛えます。
そしたら堪えられるかもしれないでしょ?」
そう言葉を続け、春樹を見詰めるコウ
「ハルキ…」
コウは、思わず春樹に口付けを落とした。
私の可愛いハルキ…
今すぐに抱いてしまいたい。
しかし、ハルキが我慢してくれると言っているのに
私がこれでは、駄目だ。
大体、子供を孕んだらハルキを子供に取られてしまう。
そんな事は、耐えられんだろう。
「ハルキ!私は、耐えてみせる。
お前が側にいても、発情期を乗り越えてみせるぞ!」
コウは、そう言うと
春樹をギュっと抱き締めた。
勿論
今度は、押し潰さないように気を付けながら…
「コウ…」
春樹は、コウに大事にして貰っている様で嬉しかったが
心の何処かで
『コウの子供が出来たらずっと一緒に居れるのに…』と、考え
浅ましい自分の思考に自嘲してしまう。
それでも俺…
コウと離れたくないんだ。
何を犠牲にしても良いん
コウ、とずっと一緒にいられるならば
自分は、何でもするだろう。
その為には、強くならなければ
コウを守れるほど
コウか、弱音を吐いたら
支えてやれるくらいに
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