一緒に #2

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こんなに愛しているのに、敵対関係だなんて辛すぎる。 「そうか…」 コウは、それだけ言うと 春樹を抱き締めた。 「信じてくれるのですか?」 俺の想いを… 「解らぬ。 しかし、信じたい… 冷えるな。 さぁ、私の城に行こう」 コウは、複雑な思いだった。 春樹の心が読めたら、どんなに楽か。 しかし、裏切られてもいい このまま戻って殺されても… ハルキにはらば本望だ。 私と、ハルキの思いでの詰まったあの城で 例え、偽りであったとしても 自分は、幸せであったのだから。 コウは、そっと春樹を抱き上げた。 『コウ…』 そう、口にしょうとした春樹だったが 言葉は、続かなかった。 「~~~!」 何処からか呪文が聞こえ 次の瞬間には、自分は地面に転がっていた。 「クッ」 肩膝を着くコウが目に入る。 コウは、腕を押さえていた。 真っ赤な血が滴り落ち、地面に血溜まりを作っている。 あれは、コウの血!? 「コウ!」 コウの名前を呼び、直ぐ様駆け寄ると コウの腕を確かめる様に見詰める春樹 だが コウの腕が有った場所には、もう何も無かった。 何が起こったのか解らず、頭が真っ白になる春樹 何!? どうして…
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