第2章

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~大河Side~ 授業が始まる予鈴とともに教室に駆け込んだ。 「あっ、ぶねー」 幸いにも先生が遅れているらしく、まだ授業は始まっていなかった。 大河は適当に空いていた一番後ろの席に座った。 「あ、」 大河の2列前に海斗が座っていた。 そうか、あいつもこの授業取っていたのか。 大河は授業が終わってから海斗を引き留めた。 「森田!」 「ん?あ、大河じゃん」 「ちょっと、聞きたいことあんだけど」 不思議そうな顔を浮かべた森田を人気のない階段の踊り場に連れて行った。そういえば海斗とふたりきりで話したことはほとんどなかった。 「で、なに?てか、話しかけてくるなんて珍しいじゃん」 「龍也のことなんだけど、あいつがホストでバイトしてるのは知ってるよな?」 「うん、知ってるけど」 「俺、龍也のホストクラブ行ってみたいだけど、ひとりじゃ行ける気しねえから一緒に行ってくんない?」 海斗は龍也と中学から友人だと聞いた。海斗なら龍也のホストクラブに行ったことがあるんじゃないかと思ったのだ。 「んー、龍也は何か言ってた?」 考えるように海斗が聞いてくる。 「お前がくるとこじゃないよとは言われたけど、女嫌いの龍也がホストって気になるじゃん!」 「ま、いっか。どうせ今日行こうと思ってたし。他の奴もいるけどいい?」 「もちろん!やった!」
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