第2章

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コンビニでミネラルウォーターを買い、shineに戻った。 「龍也、遅かったな」 「ごめんごめん。はい、これ」 ビニール袋ごと和樹に渡し、龍也は開店まで少し休むことにした。 ロッカールームのソファーにぐだっと倒れ込むと、着替えていたホストの直哉に尻を叩かれる。 「始まる前から何疲れてんだよ」 「直哉さん痛いです」 顔だけ直哉の方に向けて龍也は答えた。 「ったく、今日あの可愛い子くるんだろ?」 「…はい?」 「和樹さんが言ってたよ。翔の好きな子くるって」 「…おじさん、口軽すぎ」 龍也は顔を伏せて、呟いた。 「お前もさ、かっこいいんだし、他の子探したら?あの子親友の彼女なんだろ?」 「分かってますよ、そんなこと。とっくの昔に諦めてます」 「切ないな」 ぽんぽんと龍也の頭を触り、直哉はロッカールームを出て行った。 「はあ、もう、」 龍也はソファーから起きて、ペットボトルの水を飲んだ。 携帯を見ると、円からメールが届いていた。メールには8時頃行くと連絡があった。 円ちゃんはどん底に落ちた俺を救ってくれて、居場所までくれた。だから、好きとか嫌いとかそんなんじゃない、大切な人。
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