第2章

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「え、てかあの子知り合いなの?めっちゃ可愛いじゃん!!」 大河が円に気づき、明らかにテンションが上がっている。 「大河うるさい。海斗悪いけど、こいつ連れて今日は帰ってもらってもいい?」 「そうだな、そうするわ」 一度、海斗と大河には新太に説明するためテーブルに戻った。龍也も円のところに戻る。 「円ちゃん、お待たせ。指名なくなったから俺まだここにいるね」 「…新太来てるの?」 一応円から見えないところに海斗たちを呼んだつもりだったが、気づいていたのか。 「円ちゃんは何にも気にしなくていいよ」 「でも、」 「今日は俺に会いに来たんでしょ?他の男のことは考えないの」 「…」 「円ちゃん?」 「りゅうくん、ホストみたい」 驚いた顔で円が言う。 「これでもホストです」 「ふふっ、そうでした」 良かった、円に笑顔が戻った。 龍也はホッとしてイチゴミルクを飲んだ。 「翔さん、お見送りはどうしましょうか」 黒服が海斗たちの方を見て言う。 「あぁ、行くよ。円ちゃん、少しだけ待っててもらってもいい?」 「うん、大丈夫」
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