第2章

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入り口に向かうとちょうど、海斗が会計をしているところだった。 「あ、ここの会計俺の給料から引いといて」 「龍也、」 「いいよ、相手できなかったし。でも今度は連絡してから来いよ」 「分かったよ」 龍也と海斗が話しているとき、大河がずっと携帯で写真を撮っている。 「つか、お前何なの」 「いいじゃん、記念」 「はあ、まあいいや」 「龍也、円のこと頼むわ」 ずっと黙っていた新太が真っ直ぐ龍也を見て言う。 「円、お前には何でも話すからさ」   新太はそういって無理に笑った。 「何があったか知らないけど、さっさと仲直りしなよ」 「あぁ」 そのあと、帰る3人を店の前で見送り円のところに戻った。 円がいるテーブルに戻ると、和樹がいた。 「おじさん、なにやってんの」 「いやー、一応挨拶しとこうと思って。にしても、ほんと可愛いね」 「もう、やめてくださいよ」 笑いながら円が否定する。 「だって、大学入ってさらに大人っぽくなった感じするし」 「ほんとですか?ありがとうございます」 「もう、おじさんいいから。働いてきなよ」 「はいはい。おじさんは働いてきます」 和樹は渋々席を立って、違うテーブルに座っている。
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