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入り口に向かうとちょうど、海斗が会計をしているところだった。
「あ、ここの会計俺の給料から引いといて」
「龍也、」
「いいよ、相手できなかったし。でも今度は連絡してから来いよ」
「分かったよ」
龍也と海斗が話しているとき、大河がずっと携帯で写真を撮っている。
「つか、お前何なの」
「いいじゃん、記念」
「はあ、まあいいや」
「龍也、円のこと頼むわ」
ずっと黙っていた新太が真っ直ぐ龍也を見て言う。
「円、お前には何でも話すからさ」
新太はそういって無理に笑った。
「何があったか知らないけど、さっさと仲直りしなよ」
「あぁ」
そのあと、帰る3人を店の前で見送り円のところに戻った。
円がいるテーブルに戻ると、和樹がいた。
「おじさん、なにやってんの」
「いやー、一応挨拶しとこうと思って。にしても、ほんと可愛いね」
「もう、やめてくださいよ」
笑いながら円が否定する。
「だって、大学入ってさらに大人っぽくなった感じするし」
「ほんとですか?ありがとうございます」
「もう、おじさんいいから。働いてきなよ」
「はいはい。おじさんは働いてきます」
和樹は渋々席を立って、違うテーブルに座っている。
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