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-新太Side-
Shineを出て、目的もなく3人は歩き始めた。
「これからどうする?」
「はい!カラオケ!」
海斗の友達の大河が手を挙げて言う。挨拶程度しか話してないが、うるさいやつだということはすぐに分かった。
「カラオケ?新太はどっか行きたいとこある?」
「いや、まかせるよ」
「じゃあ、カラオケ決まり!」
ずんずんと先頭をきって大河が歩いていく。
「あ、そういえばさっきの可愛い子名前なんて言うの?」
「円のこと?」
「円ちゃんって言うんだー、名前も可愛い」
円のことを思い出しているのかぽけーっとだらしのない顔になる。
「海斗知り合いなんだろ?紹介してよ!」
「こいつ、彼氏」
海斗は新太を指さして言った。新太も気まずそうに笑う。
「…え?」
「悪いな」
「え?え?えー!!彼氏なんすか?円ちゃんの!!??」
「うん」
驚いて何度も新太と海斗の顔を見る大河。
「高1のときから付き合ってるから、諦めた方がいいぞ」
とどめの海斗の言葉に一気に沈む大河。
「どうやって、あんな可愛い子落としたんすか?」
詰め寄って聞く大河に新太は驚いたが、新太は優しく笑った。
「どうやって、か。どうやったんだろうな、奇跡が起きたのかな」
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