第1章

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さらっとすごいことを言う新太に驚いて言葉が出ない海斗と龍也。 「新太は心配しすぎだよ。わたし、大丈夫だよ?」 「…つか、お前すげーな」 呆れたようにいう海斗。 「いっとくけど、円が狙われる率高校の時の比じゃねえから。大学とか人数多いからしょっちゅう声掛けられるし、」 ふてくされたようにいう新太をなだめるように円がいう。 「そんなことないよ。新太のこと言えばみんな分かってくれるよ?」 「でも、」 「まっ、せっかく4人集まれたし今日はその話終わり」 今回集まったのは、高校の文化祭に遊びに行くためである。 4人はカフェを出て、高校に向かった。 「高校行くの久しぶりだね」 「かっちゃん元気かな」 4人の3年のときの担任である、通称かっちゃん。親しみやすさから生徒人気抜群の教師だった。特に悪目立ちしていた新太たちはとてもお世話になった。 「相変わらずだろうよ」 笑いながら新太が言う。 「そういや石本ってまだいるの?」 海斗が思い出したように言う。 「あー、いるんじゃない?」 「いんのかー、あんま会いたくねえな」 「同感」 他愛もない話をしながら、歩いているとすぐに高校に到着した。 校門は装飾され、大きく看板もでている。
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