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たくさんの人に賑わう高校。制服私服の人が入り乱れ、OBOGと思われる人も見える。
「懐かしいね」
円が周りを見渡しながら言う。
「あ、円先輩じゃないですか!」
校門で、文化祭のパンフレットを配っていた子が驚いたように声を上げた。
「咲良ちゃん久しぶり」
楽しそうに話すふたり。彼女は1個下の子で、優子の妹だ。
「円先輩まだ新太先輩と付き合ってるんですね!もう羨ましいです」
「えー?そんなことないよ?あ、咲良ちゃんのクラスなにやってるの?」
「うちのクラスはお化け屋敷です。あとミスコンもやってるんで見てってください。でも、やっぱり円先輩いたときほど盛り上がってないんですよ~」
楽しそうに話す二人をよそに、パンフレットを見てどこに行くか話す残りの3人。
「あ、焼きそば売ってんじゃん。俺、お腹すいた」
「どこ?中庭?」
「俺、クレープ食べたい」
「クレープどこにあんの?」
「中庭じゃない?」
焼きそばを食べたい新太とクレープを食べたい龍也。たまたま食品の屋台はすべて中庭にあるらしく、3人はまずは中庭に行くことに決めた。
「円ー、飯食いに行こ」
「あ、うん。じゃあ、咲良ちゃんまた後でね。お化け屋敷絶対行くね」
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