第1章

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中庭にはいくつかの屋台が出ており、焼きそばやたこ焼きを始め、クレープやワッフルなどスイーツまで幅広く出ていた。 「あ、かっちゃんだ!」 森田がひとつの屋台の方を指さした。4人はその屋台の方に近づいた。 「かっちゃん、久々ー!」 「おお!お前らきてたのか!」 「先生お久しぶりです」 「松倉、髪染めたんだな。いやでも、金とかにしてたらどうしようかと思ったよ」 「どういうことですか?」 笑いながら円は聞き返した。 「俺はね、松倉がちゃんとしてくれてて嬉しいんだよ。周りにこんなんばっかだったし、新太が銀に髪染めてきたときは胃が痛かったよ」 先生はそういって新太の方を見た。新太が気まずそうに苦笑いだ。 「ねえ、ここ先生のクラスー?」 屋台で作られるクレープを眺めて、龍也が聞く。 「そうだよ。買っててくれるか?」 「えー、かっちゃん買ってくれないの?」 「なんで、俺が奢らないといけないんだよ」 「いいじゃん、久しぶりに教え子が会いに来たんだよ?」 「あのなあ、」 半ば呆れている先生に救いの手か、生徒が先生を呼びにきた。 「かっちゃん先生、ちょっといいですか?」 「どうした?」 そのまま慌ただしくどこかに行ってしまった先生。 「先生変わってないね」 「な、」
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