05 #3

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そんな下らないことを言い合う私たちに、竹中先生は困ったように苦笑して 「念の為の事だから、無理はしなくていいよ」 と優しく言ってくれた。 「倉橋さんは、とりあえず、ストラップが無くなったことだけでも、誰かに話してみて」 「わかりました」 「古賀君は大丈夫そうだよね?」 「はい。大丈夫だと思います」 「僕も、私物が失くなったって、一度はどこかで零してみるつもりだ。もちろん面白おかしくね」 「じゃあ、私もそれとなく生徒達に言ってみるわ」 「よし!ま、どうなるかは解らないけれど、少しでもこれが予防線となってくれることを祈ろう。あとは……」 何故か、言葉に詰まる竹中先生。 ・
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