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「ちょっと待って!二人とも落ち着いて」
言い合うあたし達を辻先生が止めに入る。
「倉橋さん、どうして?竹中先生の話を聞く限りでは、あなたも一人になるのは躊躇いがあるんじゃない?」
「そうですけど…」
「だったら、幼馴染で気心知れている古賀君がいると心強いじゃない」
「ダメなんです!あたし達が幼馴染ってバレると…!」
必死にフルフルと頭を横に振る。
すると、ハッと息を飲み、竹中先生と目を合わせた辻先生。
「あなた達が幼馴染ってわかると…そう…そうなのね。…わかったわ」
何故だろう。辻先生は、あたし達が何も言わなくても、すべてがわかったみたいに頷いた。
そして、俯いて目を瞑り、黙り込む。いつものサバサバした辻先生らしくない。
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