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だけど、どうしてもケイと帰ることに抵抗がある。
「あたし、体育祭の実行委員だし、いつも練習できるかどうか…」
「お前が実行委員会の時は、俺は合唱のほう練習して待っとくよ」
「いや、そういうことじゃなくて!」
すでに、いつも一緒に帰ることが決定したかのように話すケイに、焦り出す。
「だって、委員会があるのに、ケイと一緒に帰ったら、おかしいじゃない。
それに、実行委員と伴奏、どっちもなんて、きちんと出来る自信ないよ!」
「コハルは実行委員会があっても、終わったら必ず音楽室に来いよ。それまで、お前を待ってる。
俺達は、必ず揃ってから、校歌の練習しているってことにしとけばいいんだよ」
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