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「そうよ!コハちゃん!うちのバカ息子達は、体が丈夫なことしか取り柄がないんだから!」
こんな状況でも、明るく場を和まそうとしてくれるリカコちゃん。
「リカコちゃん…ごめんなさい…」
お母さんの肩越しにリカコちゃんを見上げる。
「なーんで、コハちゃんが誤るの!」
リカコちゃんがケイのように頭をポンポンと叩いた。
「いいのよ。コハちゃんが気にしなくて。
ケイがコハちゃんを守りたかったんだから。それを一番望んでいたのは、ケイ自身なんだし。
これで死んでも本望でしょ!アハハ~!」
「そんなぁ…」
リカコちゃんの言葉に、再びドバーっと涙が垂れ流し。
「ちょっと、理香子ちゃん。言い方ってもんがあるでしょうに」
「あらあら。ごめんごめん。月ちゃん」
お母さんの呆れた声に、アハハ~と笑いながら謝るリカコちゃん。
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