09

4/9
前へ
/35ページ
次へ
「そうよ!コハちゃん!うちのバカ息子達は、体が丈夫なことしか取り柄がないんだから!」 こんな状況でも、明るく場を和まそうとしてくれるリカコちゃん。 「リカコちゃん…ごめんなさい…」 お母さんの肩越しにリカコちゃんを見上げる。 「なーんで、コハちゃんが誤るの!」 リカコちゃんがケイのように頭をポンポンと叩いた。 「いいのよ。コハちゃんが気にしなくて。 ケイがコハちゃんを守りたかったんだから。それを一番望んでいたのは、ケイ自身なんだし。 これで死んでも本望でしょ!アハハ~!」 「そんなぁ…」 リカコちゃんの言葉に、再びドバーっと涙が垂れ流し。 「ちょっと、理香子ちゃん。言い方ってもんがあるでしょうに」 「あらあら。ごめんごめん。月ちゃん」 お母さんの呆れた声に、アハハ~と笑いながら謝るリカコちゃん。 ・
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

219人が本棚に入れています
本棚に追加