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「リカコ!馬鹿だろ!?」
「親を呼び捨てするな!つか、バカはお前だ!!」
「ってー!」
パコーンとシンを叩くリカコちゃん。その様子をポカーンと口を開けて、付き添ってくれている先生が見ている。
リカコちゃんは、黙っていれば、とっても清楚な美人なのに、性格は豪快で、自分の子供の扱いが荒くて、見た目とのギャップが余りにも激しい。
だから、初めて会った人は呆然となるのだ。
「古賀恵太郎君の保護者の方はいらっしゃいますか?」
看護婦さんがあたし達に声をかけてくる。
「はい。私です」
「検査の結果が出ました。どうぞこちらへ」
「はい」
リカコちゃんはお母さんに目配せすると、看護婦さんと一緒にカンファレンス室へと入っていった。
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