07 #2

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全体練習は滞りなく終わり、ゾロゾロと全校生徒が校舎へと戻っている。 俺達の伴奏もミスタッチなく、合格点。この調子なら、本番も大丈夫だろう。 まあ…俺は、グダグダと余計なこと考えていて、雑に弾いてしまったけれど。 演奏後にコハルにも『どうしたの?何で機嫌悪いの?』って、怪訝な顔で言われてしまった。 お袋も、辻先生も、もちろんコハルも…俺のピアノを聞いたら、俺の気持ちや精神状態を言い当てるんだよなぁ。 音楽やっている奴は、これだから油断ならない。 ま、それでも、俺の気持ちに気付かないコハルは、相当鈍いと思うけど。 田上と肩を並べて、グランドをダラダラと歩いていたら、体育倉庫前へと道具を運ぶコハルの姿が見えた。 そのまま様子を見ていたら、ふとコハルをジッと見つめる女子生徒に気が付いた。 ・
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