07 #2

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……あれ、誰だ? きっと、俺達の学年の奴じゃない。見覚えがない。 「どうした?恵太郎」 「ん?いや…」 田上に話しかけられ、視線をそちらに向けるが、やっぱり気になって振り返った。 おい!あいつ…! 「え?おい!恵太郎!?」 考えるより先に体が動いた。 目に入ったのは、その女がコハルの傍にある脚立に手をかけた姿。視線は明らかにコハルを向いている。倉庫の影で、女の姿は多分、周りから見えてない。 コハルに向かって、全速力で走る。 「やめろ!!」 俺の叫び声に、一斉に皆が俺を見る。そして、その女も俺のことを視界に入れたけれど、すでに脚立はコハル目掛けて倒れてゆく。 「コハル!!」 俺の声に反応し振り返ったコハルの手を、一気に引き寄せる。 ガタガタと大きな音が頭上に降りかかる。 ・
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