07 #2

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そんなに泣かなくてもいいのに。 必死なコハルが可愛くて、フッと笑って、彼女の頬をプニッと摘む。 「コハル…大丈夫だから…」 そして、頭をポンポンと叩く。 俺がこうやれば、コハルのご機嫌は治るんだ。 ああ…でも、さすがに痛いなぁ… 「ケイ!!ケイ!!」 俺の手を握り、懸命に俺の名を呼ぶコハル。 コハルは、ケガしてなさそうだな…良かった。 傷一つ見当たらないコハルを見て安心したら、フッと力が抜けた。視界もどんどん暗くなってゆく。 身体に痛みはあるけど、俺は大丈夫。 だから、コハル。そんなに泣くなよ。 コハルが傷つけられると、俺はもっと痛いんだ。あんな思いはこりごりだから。 なあ…コハル。 俺は、今度こそお前を守れたかな? ・
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