09 #2

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「ま、でも、よかったんじゃね?収まる所に収まって」 「ホント、焦れったかったわね~。長かったわ」 「いいじゃない。恋愛にはタイミングっていうものもあるでしょ?」 「ツキちゃん、詩人だな~。ただ単に二人とも鈍感なだけだろ?」 「そう!そう!当人以外、みーんな、二人の気持ちに気付いてたのに。 うちのバカ息子がヘタレだったばかりに。草食系なんてクソくらえよ!」 ……お願い。3人の口を、誰か止めてください。 言いたい放題のシンとリカコちゃんとお母さん。その上 「ま、そういうことだから、よろしく」 ケイがあたしの肩を抱いて、にっこり笑顔を作った。 突然のことで、固まるあたし。 「うわ~!」 と、すっごく嫌そうな顔でシンが仰け反った。 ・
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