09 #2

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「だから、コハルも…二の足ばかり踏むなよ。 何もしないで後悔するより、思いっきりやろうぜ。何かあれば、俺達もいるし、頑張るからさ!」 シンの言葉が、じわじわ胸の中に染み込んでゆく。 あたしは、びくびく怯えてばかりで、不安ばかりを蓄積させて。 ひたすら行動を起こさず、自分を守ってばかりで。 ケイとシンが、そんなあたしのことを思って、うちの高校に入学までしてくれたなんて… 「世の中やったもん勝ちだぜ。リカコみたいにさ!」 「いらんこと言うな!」 「って!叩くなよ。リカコ」 「呼び捨てすんな!」 「まあまあ、理香子ちゃん」 苦笑しながら、お母さんがシンとリカコちゃんを宥める。 いつもの光景にホッと気持ちが和んでゆく。 ・
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