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そして、その後、中田さんはすべてを告白した。
石野さんは古賀君が好きで、倉橋さんが伴奏の相手だということに相当不満を漏らしていたらしい。
それが日に日に増してゆき、中田さんは、石野さんが本気で倉橋さんに何かするんじゃないかと心配になってきた。
でも、中田さんとしては、それで自分が伴奏交代となってしまうのが怖かった。
石野さんの要求も凄いだろうし、全校生徒の前で弾くプレッシャー。
だから、古賀君に『校歌の伴奏をやめろ』と手紙を出した。古賀君が伴奏をやめれさえすれば、自分が伴奏をするようには言われない。
けれど、今日、二人の演奏を聴いた時、凄く悔しかったそうだ。
自分は1年の頃から凄くプレッシャーを感じて伴奏をしていたのに、それを倉橋さんが容易く弾いて、絶賛された。
それも、石野さんが好きな、あのカッコいい古賀君と。
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