09 #2

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「足をちょっと擦りむいただけ。ケイのお蔭で、全然怪我してないよ。ありがとう」 「そっか…よかった…」 あたしの言葉に柔らかい表情を浮かべるケイ。 「ほいじゃ、私、パパと良に連絡してくるわ」 「じゃあ、俺は先生にケイの目が覚めたって知らせてくる」 「私は看護婦さんに知らせなくちゃね」 「え?え?え?」 一気に3人が立ち上がり、戸惑うあたし。 「コハちゃん、そのバカ息子、頼むね~!」 そうリカコちゃんが言い残して、3人はさっさと病室を出て行った。 え?何?ええ!? ちょっと、いきなり二人っきり!? オロオロとと3人が出て行ったドアとケイとを視線が往復。 「ブッ!」 あたしの狼狽え方が可笑しかったのか、吹き出して、肩を震わせながら起き上がるケイ。 ・
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