09 #2

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「俺も、ずっと、ずっと好きだった。コハルだけが特別だった」 「…ッ……ケイ…!」 あたしと一緒。 お互い、同じことを想っていたんだ。 それなのに、あたし達は自分の気持ちをお互い知らなかった。 こんなに長い時間を、一緒に過ごしていたのに。 今、大切な想いを伝えたからこそ、やっと通じ合った二人の心。 あたしの肩を持ち、ケイがそっと身体を離した。 名残惜しくて、あたしが縋るようにケイを見上げると、目線を合わせて、ケイがあたしを真っ直ぐに見つめる。 「コハル…好きだ」 身体中に響くケイの想い。 歓びの涙が止まらない。 嬉しくて。信じられないくらい嬉しくて。 想いが通じるって、こんなに幸せなんだ。 ・
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