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「セッ…待っ!…んん!」
強引なキスに戸惑う言葉は、貪るように重なる唇に、すべて飲み込まれてしまう。
ちょ、ちょっと!セツーーーッ!!
あの頃キス一つでウジウジしていた私達が、こんな大人のキスを交わしているなんて信じられない。
早速、知らないセツの一面に面食らう。
「…やぁッ……んッ…」
翻弄され続ける私の唇からは、甘い吐息が漏れ出し、段々と身体の芯が痺れてきた。
甘いキスにとうとう溺れそうになった時
「うっそ~!だってさぁ…」
「え~?マジで~?」
頭上の階段から女子生徒の声が聞こえてきて、身体が硬直した。
そうだ!ここは学校だ!!
我が身は教職という立場だと、一気に現実に引き戻される。
セツもそろりと私の唇から離れ、私達二人はじっとしたまま気配を消し、彼女達の動向を窺う。
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