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「きっと、あたしは…産まれた2時間半後に、ケイに一目惚れしたんだよ。
それから、ずっと、あたしの傍にケイはいるから、余所見できなかったんだね」
「--ッ!」
今まで言えなかった想いを、幸せいっぱいの笑顔で、正直に伝える。
だって、好きで。ずっと、大好きで。
ケイ以外の誰かが眼中に入ることは、一度たりともなかった。
「あ~あ……お前って、すげーなぁ」
「何が?」
天を仰ぎ、本当に感心したという感じで、大きく溜息をついたケイ。
そして、視線を戻し、首を傾げるあたしの頬に手を当て、ゆっくり近づいてくる。
「コハルはやっぱり……俺の究極の女だな」
「きゅ?……んん!」
ケイが囁いた言葉を聞き返そうと半開きにした唇に、唐突に重なる唇。
がっちり後頭部まで掴まれて、逃がさないようにキスするケイ。
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