第1章

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バタン 着替えてドアを開けて戻ったところで、視界に入るのは、 グレーのTシャツにスウェットのズボンの亮。 なんで仁王立ち? 腕をくんで、カーテンから入る光を後ろから浴びて。 思わず笑ってしまいそうになる。 「ふふ、亮どうしたの?」 話しかけた私を無視して、近づいてきたかとおもえば。 そのまま距離をつめて、向き合った姿勢になった。 いつの間にか、亮の腕は私の肩に置かれている。 ちょっと、…近い。 普段、背が低い私はあんまり立ったまま顔が近くなることってないんだよね…。 すこーしずつ、顔が近づいてきて、 こつん 額を優しくぶつけられた。 「化粧してないほうが、可愛い。 …かず、すぐ顔赤くなる」 …。 「また赤くなった」 喧嘩をしてもすぐに仲直り、倦怠期知らずで、そして、私はいつもいつも亮のことが大好きで、亮のことばかり考えちゃう。 これを世ではバカップルというんでしょうか? .
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