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浮気なんて許せないと思ったけれど、
これだけのメールで好きだと思ってしまう。
たったひとつの呼び名から、亮は多分まだ私を好きだとわかってしまう。
あぁ、こんなのもう、別れるなんてムリだよね。
次、亮に会ったら、
会って、
話して、
やっぱりどうしようもなく好きだと思えたら、
そのときは、…もう一度謝ってもらって、亮を許そう。
許そうっていうか、私が許したい。
ケータイをぎゅっと握りしめ、小さく決意を固める。
「あ、はるな、あの」
「ん?」
「というわけで、さっきの街コンの話はやめるね」
「というわけで?
というか、もう申し込んじゃった!」
はるなは、語尾に☆がつきそうなくらい明るく言い放つ。
「…し、仕事、はやいね…」
「でしょ」
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