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「え…?え…?」
ど…ゆこと……?
「………ひ、ひひ、光くん…!」
ギュッ!
夢だと思いたくて、光くんの腕をつねる。
「痛っ!いったいわ、このバカ!」
「え…?痛いの…?」
夢…じゃないの…?
「当たり前だろ!…って、え。なんで、また泣いてるんスか…」
「だって…だってぇ…!!」
なんで、よりによって僕なの?
やだ…やだやだやだやだぁ!!!!
「おーい、白石 琴くーん??」
ビクゥッ
「…もう、死にたいよぉ……」
「なぁ、琴…悪気はねぇんだけどさ…」
何さ…グスン。
「…あ、えーと。生徒会の会計?の人がこっち歩いて来てるよーな…」
「……えぇ!?って、うわぁ!」
光くんの言葉に驚いて顔をあげて、確認しようと思ったら会計さんが、もう目の前にいました…
「やほー♪君が、白石 琴くん?」
「…ううん…違うの。僕じゃなi」
「こいつです、琴です。」
ちょっとぉ!!!
光くん!?
「そっか♪じゃ、ちょっと借りるね~」
「ほぇ?借りるって…わぁぁあ!」
光くんの薄情者ぉぉ!!
しかも、いきなり借りるねとか言われて何かと思ったら、担がれたぁ…!
しかも、これって…
「「「キャーーお姫さま抱っこ!」」」
うぅ…恥ずかしいぃ…!
「や!降ろしてください…!やー!」
何とか降りようとじたばたするけど…
効果ナシ。
「こらこらぁ、ダメだよー暴れたら♪」
「…じゃあ、降ろしてほしいです…」
「ん、だぁめ♪」
なんでぇ…!!!
もう、やだ…帰りたい帰りたい帰りたい!
そんなことを考えてるうちに、
舞台の上に着いてしまった。
「じゃ、補佐になった白石 琴くんから挨拶してもらおっか♪」
「へ…?」
あい…さつ…?
『おはようございます』って…?
……違うよね…わかってるけどさぁ!
「…む…無理です…」
もうすでに、涙で皆の顔見えないし…!
……もう、我慢の限界…
「……ふぇっ……ひくっ…う…」
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