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「おー、広いなー」
「…そ…かな?」
まぁ、光くんの部屋は3人部屋だからそれに比べたら広いと思うけど…
「あ、他にもあと3人呼んだんだけどいいか?」
「…ん…いいよ…」
2人だけなのも、寂しいしね…
――コンコン
光くんの時とは違って、控えめなノックが聞こえた。
「…どうぞ…」
――ガチャ
そこにいたのは、隣のクラスの3人だった。
「おーす。やほー、琴ちゃん」
と、話しかけてきたのは
澤村 裕太(サワムラ ユウタ)くん。
1年生のときは、同じクラスだったんだ。
今でも、よく話す友達。
「琴ぉ!!」
「むぎゅぅっ…」
――ギュゥゥゥウ
いきなり抱き締めてきたのは、
西園寺 陽(サイオンジ ハル)ちゃん。
ちゃんって呼んでるけど、男の子。
自己紹介の時に、そう呼んでと言われたんだ。
本当に女の子みたいに、可愛い子なの。
「おら、オカマくんw琴、苦しがってるからねww」
「はぁ?オカマじゃないし、ざげんな」
「猫被りが解けたなw ざまぁww」
「死ね、このくそオタ野郎が」
……―えっと、陽ちゃんと口喧嘩してるのが 宮根 薫(ミヤネ カオル)くん。
オタク…らしい。
まぁ、あんまり知らないけど…
「…あの…入れば…?」
入口でずっと話してても、他の人の迷惑になっちゃうし…
「じゃ、お邪魔するわー」
ん、早く入って…。
「…なんて、ヒカリンお菓子開けてんのぉー」
…ヒカリンてのは、光くんのことね。
「やっと来たのかよー。」
こうして、僕の部屋でパーティーみたいことが始まった。
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