第1章

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終わりのはずなのに 目覚ましの煩わしい音で目が覚める。 カレンダーを見て溜め息を一つ。 ああ、またか。また駄目だったのか。 もう何回目だろうか。解らない。 確か20はとうに超えている。 そこら辺から数えるのも億劫になった。 「・・・問題ない。大丈夫、だいじょうぶ」 今度こそ、うまくいく。 もはや口癖になってしまった言葉を口ずさむ。  大丈夫、大丈夫。  だいじょうぶ。 しわ一つない真新しい制服に袖を通した。
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