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「大丈夫。」
私が言う
「じゃあ、勝手にしろよ!」
あなたが言う
待って違う。
違うのお願い聞いて
あなたが走り去る。私に背を向けて。
私が手を伸ばす。あなたは振り向かない振り向いてくれない。
けたたましいブレーキ音が鳴り響く。面白いほど周りがゆっくりだ。
ぐしゃり
ああ、また失敗だ。
もう嫌だ。
また繰り返す。
目の前が真っ白になる。
廻る、廻る。
遠くで蝉の鳴き声が聞こえた気がした。そんな二年の夏の終わり。
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