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「君は......キトの幻想を抱いているだけだ。いつまでも」
「違う......幻想じゃない。
あなたはまだ会っていないかもしれないけれど、
あれはおそらくキトよ......。
ここまで来る途中、何度も私を助けてくれる人がいるの。
いつも顔はわからないけど、
あの声は......あの優しい目は......」
「......もう十分だ、ヨミ」
乾いた銃声が響く。
閻魔が構えていた銃が、何かに弾かれて床に転がる。
私はパッと振り返る。
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