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私のすぐ後ろに立っていたのは、
真っ黒なフード付きのロングコートを着た人物。
口元も黒いスカーフのような布で隠されており、目元しか見ることができない。
しかし、私はその目をしっかりと覚えていた。
それにこの人物は、この姿で、
何度も私の前に姿を現している。
透き通った青い二つ目は、私をまっすぐ見据えていた。
そして、その人物が構えている拳銃からは、煙が微かに立ち上っている。
私を助けるために、閻魔の拳銃を撃ち落としてくれたの......?
私はその人物と向き合う。
「やっぱり、あなたは......」
「......ごめんな、ヨミ。
だいぶ長いこと、待たせちまった」
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