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アポを取り付けて一週間――何もリアクションが返って来ないことに、やはりと諦めていた時だった。
佐多の秘書を名乗る男から連絡が入ったのだ。
『先生が30分だけお会いになるそうです』
と――。
貴重な30分を勝ち取った私は、どんな些細なことも逃さないつもりで、佐多に挑んだのだった――
――――――
「……お前さんの力でもわからないのか、二人の行方は……」
挨拶もそこそこに、佐多はそう切り出した。
「……ええ。私はあなたなら、何らかの手がかりを持っているのではないかと……それでアポを取り付けたんですが……」
「俺にもわからんよ」
佐多が苦笑する。
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