542人が本棚に入れています
本棚に追加
「……っ!!……あ!!」
二人から逃れようと、身を捩るが。
「……逃がしませんよ、ねえ、主人(あるじ)」
「ああ……。もう、永久に……貴女を離さないと決めたから」
「貴女は永久に僕たちに繋がれて、縛られて、壊れるまで快楽を求めていれば良いんです」
「今の貴女のように、ね」
ユウと寒波の指先が縄をなぞった。
私の全身を戒めている朱色の縄を――
ゆっくりと、何かを確かめるように、私の肌に沿ってなぞっていく。
くすぐったいような、もどかしいような感触に喉がなる。
最初のコメントを投稿しよう!