プロローグ

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テーブルの上――スマホの横に無造作に散らばされた書類に手を伸ばす。 『書道家ユウ氏に関する情報――』 書類に書かれている文字を追っていく。 『秘密倶楽部』―― 『完全会員制』―― 『華橋』―― 『女主人(マダム)千冬との接触』―― 書類をテーブルの上に置き、キッチンの方に向かった。 ティファールのスイッチを入れお湯を沸かす。 インスタント珈琲を無造作にカップに入れ、程なくして沸いたお湯を注いでいく。 部屋中に珈琲の香りが漂った。
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