-epilogue-

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 そんな俺がどうして川口っていう男を好きになってしまったんだろう。  3年になってから同じクラスになって、気づいたらあいつの事ばっかり考えるようになって、付き合ってから一目惚れだったんだって気づいた。  人のことすぐ殴るし、言葉遣いは汚いし、短気だけど…ヤキモチやきで、まめにメールしてきて、別れ際にそっと手を握ってくる川口は…外見だけじゃなく中身も可愛いと思う。  普段あれだけ強がってるくせに、キスする時はギュッと目を閉じてせつなそうに眉をひそめて、必死に俺を受け入れようとする健気なところもある。  そんな川口とキス以上の事をしたら、俺は一体どうなってしまうのか… 「何ニヤニヤしてんだよ、気持ち悪ぃーなぁ」  コーラの入った紙コップのストローを噛みながら、威嚇するように川口が俺を睨む。 「へっ?ああ、いや…」 「やらしー事考えてたんじゃねーの?」 「…っ!んなことねーよ!!」  やっべ鋭い。とにかく俺は川口の気持ちに応えるべく、何らかのアクションをとらなくちゃいけないと再認識した。
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