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「かしこまりました。では、此方のご確認と必要事項の記入をお願い致します」
渡されたのはギルドに関する諸注意と契約書のようなモノだった。
簡単に要約するならば死んだら事故責任、犯罪を犯したら処罰するといった所か。契約書には年齢と名前を記入、そして血印を押すだけで終了した。
「はい、ではご確認させて頂きます。えー、お名前がアマネ・ツキシロ様。歳が18でお間違えないですか?」
首肯で返答を返すと、受付の女性は「少々お待ち下さい」と契約書をもって奥に下がり、一分ほどして戻ってきた。
「お待たせしました。此方がギルドカードになってます。今回は初回登録という事で無償での提供になりますが、紛失した場合の再発行には500イリス掛かりますのでご注意ください。尚、クエストボードにてお気に召した依頼が御座いましたら此方の受付カウンターにて受注処理を行いますのでお持ち下さいね」
「わかりました。ありがとうございます」
取りあえず、ギルドでの目標は果たしたので足早にその場を後にする。というのも、周りから不躾な視線がぶつけられているからだ。地球にいた頃から慣れたものであるが、不快に感じることに変わりはない。なにより、こう言った場合、ギルド員にでも絡まれるのがテンプレートというものだろう。そんなお約束を天音は別に望んではいない。
段々と暗くなって来た空を見上げ、取り敢えず今日の寝床を探す事に決めた天音は宿屋を探してファンタジーな街並みを練り歩く事にした。
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