第2章-レベリング-

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武器を構えたスケルトンが迎撃に武器をを振るおうとした刹那、更に加速してタイミングをズラした天音が一刀の元に切り伏せる。そのままの勢いでその先のもう一体にも二連撃を見舞ってHPを削り切ると、刀を納刀する。 6体目。残る敵は半分。 直ぐ背後まで迫っていたスケルトンの一撃をヒラリと身体を逸らして避けると、アーツを発動する。 「孤鎌脚(これんきゃく)」 凪ぐ様な軌道で放たれた高速の回し蹴り。黄色のエフェクト光を纏ったその一撃がスケルトンの体に直撃すると、そのHPを一気に削り切る。 7体目。スケルトンはもはや敵ではなく、半ば作業と化しつつある戦闘に天音は終止符を打つことにする。 残る五体のスケルトンは一つの場所に纏まっている。天音はその場で丸るまるように身体をしならせると、地球にいた頃には不可能であった大ジャンプをして見せる。 そして狙い通りスケルトン達の中心に着地。スケルトン達が武器を振るうよりも先に、アーツを発動させる。 「円月閃(えんげつせん)」 レベルが3になった時に覚えた新アーツ『円月閃』。今のところ、天音の持つ唯一の全方位攻撃により5体のスケルトンは纏めて切り裂かれると、光の粒子になって消えて行った。
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