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「次はステータスだね。上から順に体力、力、魔力、防御力、敏捷、器用の六項目になってるよ。
体力はHP、力は攻撃力、魔力はMPと魔法攻撃力、頑丈は物理耐性と魔法耐性、敏捷は素早さ、器用は……まあ、生産活動や武器の扱いがうまくなったりだね。関するステータスになっているんだ。
尚、レベルUPの際に上がるステータスは初期ステータスの割り振りに準じたものになるから十分に気をつけてね。一応、幾つかのステータス振りの例を載せているので参考にしてみてよ」
天音の目の前のディスプレイには天音のステータス画面と、その横には戦士、魔法使い、魔法剣士などと職種別のステータス参考例があった。天音はそれらを流しながら見たあと、セルヴィスに疑問を投げかける。
「質問。この初期ステータスは元々の俺の肉体のスペックを参考にしての0?それとも新しい身体の、正真正銘のゼロからのスタートってこと?」
「……凄い所に目をつけたね。一応、前者の推測が正しいよ。プレイヤーの元々の身体能力を元に、更にポイントで強化して頂く仕組みになっているんだ。じゃないと、力に1ポイントも降らなかった人とかは一般人並みの腕力すら持てなくなってしまうからね。
因みに、ステータスに記載されていないスタミナーーーいわば肉体の体力は完全にプレイヤー依存なんだよ。レベルUPと共に上昇するけど、元の肉体のスペックによって上昇率に差が出るんだ。」
「へぇ、それはいい話を聞けた。なら、割り振りは……よし、これでいい」
ニヤリと笑みを浮かべた天音は、手早く初期ポイントの200を各項目に割り振った。セルヴィスはそれを見て一種驚きに目を見開いたが、呆れたようにため息を漏らすものの言及はしなかった。
「じゃあ、ステータスと小さく念じて見てよ。そうすれば今の君のステータス画面が見れるはずだから」
言われた通り、ステータスと小さく心の中で呟いてみると目の前に半透明の画面が現れた。上の方にHP、MPが存在していて、更に下の方には攻撃力やら防御力やらと細かいステータス数値が現れている。
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