― 序章 ―

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 翡翠はケータイで、チームの総長に、事の顛末を事細かに説明した。 総長 『………ふうん、そーゆーコトか。気にすんな、今生の別れってわけでもねえだろ。お前がウチの、【HEAVENRY・BLUE(ヘヴンリー・ブルー)】の幹部だってのは、変わらねえんだ。いつでも、“帰ってこい”』 翡翠 「ーーーッ!総長、ありがとうございます。俺は貴方のチームに入って良かったッッ」 総長 『オイオイ、大袈裟だな。ま、困ったことがあったら、いつでも連絡しろよ。力んなってやるからな。…………頑張れよ!』  そう言って、切れた通話。急な話を理解してくれた総長に、感謝の念が絶えなかった。 翡翠 「………さて、と。まずは荷造りからか。………家具とか、どーすんだ?ま、いいか。」  全ては『これから』だ。翡翠は気を取り直して、前向きに考えることにした。  けれど。これが彼のこれからの人生を大きく変える(かも知れない)『転機』になるであろうことを、翡翠自身は気付いていなかった……………。 ―人と、人との出逢いは『必然』のことで、人は  それを『運命』と呼ぶ―
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