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「かわいいって言ってもらえて光栄です。
この娘にはちょっと逸話があるので。
タオルどうぞ」
差し出されたタオルで濡れた頭と体を拭いた後、椅子が濡れないように敷いて座る。
「どちらでも大丈夫とお聞きしたのでコーヒーにしてみました。
ミルクと砂糖はお好みでどうぞ」
黒いマグカップにキャラクターの描かれたかわいらしいマグカップだ。
砂糖とミルクを一つずつ入れて一口飲む。
思っているより体が冷めていたらしくじんわりと体が温かくなった。
「すいません、仕事の邪魔をしてしまったみたいで。」
「お気になさらないでください。
きっと何かの縁でしょうから。ゆっくり見てやってください。あまり目に掛けてあげられないので。」
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