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そして、
「では、リン。ヒョウ。まずはこれを見て。」
そう言いながら、懐から小さな蒼い宝石を取り出すカンナギ。
「さあ、出てきてちょうだい。」
その声に応える様に、石から光が飛び出す。
その中から姿を現したのは、少し大きめの鼠の様な魔獣。
「この子はフィーバ、可愛いでしょう。」
おいで、と腕に抱き抱えながら、真剣な顔付きで続ける。
「でもね、人は小さなこの子にも勝てない。」
「……人には、魔力が無いから。」
リン・ヒョウ「「…………!」」
少し驚いた様子の二人に、カンナギは優しく言った。
「だから、二人には儀式の後に契約してもらうわ。」
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