17人が本棚に入れています
本棚に追加
/239ページ
――――――――
夢のような記憶の話をしよう。
ある少年は恐れていた。
人生、人脈、人類に。
それでもなお、生き続けたのは何故だろう。
それは死ぬ気力すらもないからだと考えられていた。
それがある少女に出会ってから彼の世界観は変わった。
最初は鬱陶しくてならなかった。
それでも少しずつ少しずつ分かりあえた。魂の分かりあい。人生の分かりあい。
これはもう分かりあいではなく、分かり愛ではないだろうか。
恋愛ではない、恋愛になってしまうと客観的に見ればそれは楽観してしまう。
これは親愛である。
親愛を傷つかせ気づかせる。
これはそういう物語。
ある少年の昔話。
―――――――
最初のコメントを投稿しよう!