赤髪の剣士

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広大な草原…ハイラル平原以来だな。 山の中腹に差し掛かった所から、俺は次に訪れる場所を見下ろしていた。 ここへ訪れる前、俺は修練場の兵士達が噂していた『モース』という洞窟に訪れ、よく当たる占い師から「ココにナビィの手掛かりがある」と聞いてやってきたのだ。 「よし。行くか」 訓練場の門前に着くと、門番の兵士が俺の顔をじっと睨んだ。 「子供がこんな所に何の用なんだ?ほら、仕事の邪魔だ」 「たはは…」 情けない笑い声が出てしまう。 まだ子供に見えるんだな。もう大人の気分だったよ。 「ええっと、コレで来たのですが」 俺が門番に渡したのは、前の修練場の隊長から書いてもらった紹介状である。 名のある騎士が書いた紹介状だけあって、門番は目ん玉をひんむいて、何度も俺と紹介状を交互に見ていた。 「通ってもいいですか?」 俺がそう言うと、門番は慌てて「開門!」と叫んだ。
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